鞅掌(読み)オウショウ

デジタル大辞泉 「鞅掌」の意味・読み・例文・類語

おう‐しょう〔アウシヤウ〕【×鞅掌】

[名](スル)忙しく立ち働いて暇のないこと。
「各々の職務に―していた」〈虚子・続俳諧師

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精選版 日本国語大辞典 「鞅掌」の意味・読み・例文・類語

おう‐しょう アウシャウ【鞅掌】

〘名〙 (「鞅」は物を担う、「掌」は捧げ持つの意)
① 忙しく働いて暇のないこと。
仮名草子智恵鑑(1660)七「官事の鞅掌いとまなかりし所に」
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉四「かくの如く職事に鞅掌(〈注〉セハシクツトメ)し、英国に帰りければ」 〔詩経小雅北山
② になうこと。つかさどること。
※政教新論(1886)〈小崎弘道〉四「之に加ふるに賞罸の大権を鞅掌し至仁至愛の心を以て人類を統御する者あらば」

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普及版 字通 「鞅掌」の読み・字形・画数・意味

【鞅掌】おうしよう(あうしやう)

引き受けて煩労する。〔詩、小雅、北山〕或いは棲遲(せいち)偃仰(えんかう)し 或いは王事に鞅掌す

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