鞏膜(読み)きょうまく

精選版 日本国語大辞典 「鞏膜」の意味・読み・例文・類語

きょう‐まく【鞏膜・強キャウ膜】

  1. 〘 名詞 〙 ( [オランダ語] hardevlies の訳語 ) 眼球の最外層をとりまく白色の強くてしなやかな膜。白目の部位の膜。白膜。〔解体新書(1774)〕

鞏膜の語誌

「解体新書」では「強膜」と訳されたが、「重訂解体新書」(一八二六)では「鞏固なり。是れ運動六筋、錯綜聚合して鞏固重厚を為すを以て故に此名あり」として「鞏」の字に改められ、「医語類聚」(一八七二)以降、定着するようになる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の鞏膜の言及

【強膜】より

…かつては鞏膜とも書いた。角膜とともに眼球の外壁を構成する強靱(きようじん)な膜。…

※「鞏膜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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