白膜(読み)はくまく

精選版 日本国語大辞典 「白膜」の意味・読み・例文・類語

はく‐まく【白膜】

〘名〙 眼球前面の角膜以外の最外層を包む白色繊維質鞏膜(きょうまく)。しろめ。
解体新書(1774)二「玲瓏角膜。即強膜之前面、白膜不覆而透明所。此烏睛第一膜也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の白膜の言及

【陰茎】より

…前者は後者よりもはるかに大きく,背側に,後者はその腹側に位置する。陰茎海綿体は白膜とよばれる厚い結合組織性の被膜に包まれ,左右にまたがる大きい部分を占めるが,その間に中隔が存し,海綿体を不完全に左右に分けている。海綿体は網状の小柱と,その空隙である海綿体洞からなり,海綿様である。…

【睾丸】より

…それぞれソラマメくらいの大きさの扁平な楕円体で,胎生初期には腹腔内にあるが胎生7ヵ月ごろに精管とともに鼠径管(そけいかん)を通って陰囊内へ下降する。白膜tunica albugineaと呼ばれる結合組織性の膜につつまれるが,後縁では白膜は厚くなっており精巣縦隔mediastinum testisと呼ばれる。精巣縦隔から白膜へむけて放射状に精巣中隔が出て,精巣を約250個の小葉にわける。…

【性器】より

…尿道は尿道海綿体の中央を走り,亀頭の先端で開口する。海綿体はそれぞれ白膜というかたい結合組織板で包まれるが,陰茎海綿体を包む白膜は厚く(1~2mm),正中部で中隔となって陰茎海綿体を不完全に二分している。海綿体は文字どおり海綿状の組織で,網状に交錯する無数の小柱と,その間隙である洞(海綿体洞)からできている。…

※「白膜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android