頓教・漸教(読み)とんぎょう・ぜんきょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「頓教・漸教」の意味・わかりやすい解説

頓教・漸教
とんぎょう・ぜんきょう

仏教の諸教説のなかで,ただちに深い悟りの境地に達する教えを頓教,長い修行の末に次第に悟りに近づく教えを漸教という。中国で仏教の諸経典に説かれている説を整理し,体系づけるために用いられた区別であるが,説法方法として最初から深い内容を説く方法と,最初はやさしく,順を追って深い内容に導く方法の区別にも用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android