化学辞典 第2版 「頭-尾結合」の解説
頭-尾結合
トウビケツゴウ
head to tail linkage
高分子を構成している単量体が非対称性ビニル型や共役ジエンでは,単量体の付加形式により頭-尾結合と頭-頭結合をもった重合体が生じる.たとえば,非対称性ビニル型単量体CH2=CHXからなる重合体において,CH2を単量体単位の頭とし,CHXを尾とすると,頭-尾結合は次のように書ける.
一般のビニル重合では,頭-尾結合が主体であるが,たとえばビニルエーテルのラジカル重合などでは,成長反応において頭-頭(または尾-尾)結合が2~3物質量% 含まれる.また,停止反応が二分子反応で行われる場合には,そこの結合が,尾-尾(または頭-頭)結合となる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報