頭胸甲(読み)とうきょうこう

精選版 日本国語大辞典 「頭胸甲」の意味・読み・例文・類語

とうきょう‐こう‥カフ【頭胸甲】

  1. 〘 名詞 〙 甲殻類頭胸部を覆う一枚の厚い外皮。各節の背板が癒着してできたもので、クチクラからなる。十脚類においてよく発達する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の頭胸甲の言及

【胸】より


[動物の胸]
 無脊椎動物のうち外骨格に明りょうなくぎりができて典型的な体部域が区別できる昆虫類では,頭部と腹部の間の部域が胸部といわれ,脚や翅が付属し筋肉が発達している。甲殻類では,頭部に続き,一般に歩脚あるいは遊泳肢としてよく発達した付属肢をもつ体節が並んだ部域で,とくに十脚類では頭部と一体となって頭胸甲carapaceに覆われた頭胸部cephalothoraxを形成している。胃,消化腺,生殖巣,心臓があり,えらが発達していることもある。…

※「頭胸甲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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