頼所(読み)たのみどころ

精選版 日本国語大辞典 「頼所」の意味・読み・例文・類語

たのみ‐どころ【頼所】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 頼みとする人。こちらがたよりにしている人。
    1. [初出の実例]「世中のたのみ所にせし物をはせをばかくややかんと思ひし」(出典:類従本信明集(970頃))
  3. 頼みとする点。たよりに思えるようなこと。また、頼りにする場所
    1. [初出の実例]「いのりやめたてまつれと、二三日になれば、おこりつつ、はてはては、むげにたのみ所をばせぬを」(出典:有明の別(12C後)三)

たのもし‐どころ【頼所】

  1. 〘 名詞 〙 頼もしく思う所。よるべとするところ。頼み所。
    1. [初出の実例]「かく京にもまかでねば、たのもし所にこもりて、ものし侍るなりと聞え給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若紫)

たより‐どころ【頼所】

  1. 〘 名詞 〙 たよりとするところ。たのみどころ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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