風化層(読み)ふうかそう(その他表記)regolith

翻訳|regolith

岩石学辞典 「風化層」の解説

風化層

岩石が風化してその場で形成された残留土壌[Merrill : 1897, Pettijohn : 1949].堅い岩石の表面に広く分布する風化生成物や沖積層で,風成あるいは氷河堆積物などの軟らかい物質層をいう.土木技術者の間では土壌とほぼ同じ意味に用いられる[木村ほか : 1973].ギリシャ語のregosは毛布,lithosは石の意味.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の風化層の言及

【風化作用】より

…火山ガラス→アロフェン→ハロサイト→メタハロサイト,雲母→イライト→バーミキュライトの系列が日本では知られている。礫の表面が酸化されて赤色を呈しているような場合は風化皮膜(酸化皮膜),赤色風化殻と呼ばれたりするが,一方,土壌の表層から基盤の風化部分までを含めて風化殻または風化層と呼ぶ。砂礫層の風化層の中には〈くさり礫〉と呼ばれるほど,化学的風化の結果変色して弛緩し,力学的強度を失っているものがある。…

※「風化層」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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