沖積層(読み)チュウセキソウ

百科事典マイペディアの解説

現在の河川河床あるいははんらん原の堆積物。沖積平野河原自然堤防扇状地などと呼ばれる地形をつくる。礫(れき),,泥などの未固結堆積物で構成され,農業や土木工事上重要な意義がある。かつて完新と同じ意味で用いられたこともあったが,沖積層は更新世のウルム氷期の最終低海水準期(約2万年前)以後の堆積物であり,完新統と同義ではない。

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岩石学辞典の解説

alluvionという語は,水で洗われたまたは水流に関係する語としてすでに16世紀に使用されていた.18世紀には移動する水で形成された堆積物に用いられた.ライエルはこの語を陸上を移動する水からの堆積に限って使用し,湖や海の中に永続的に沈んでいるものには用いないとした[Lyell : 1833].現在は,一般には近年の川の作用による結果堆積したすべての岩屑堆積物に用いられている.この中には川底,洪水平野,湖,山の斜面の裾にある扇状地などが含まれている[Holmes : 1965].

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

沖積低地を構成する軟弱な砕屑(さいせつ)物の総称。本来の意味は現在の河川活動によって形成された一連の堆積(たいせき)物のことをさす。日本では、最終氷期に刻まれた谷を埋めて現在の地表面までを形成する一連の地層をさし、沿岸湖沼、浅海の堆積物も含む。圧密をほとんど受けていないため軟弱な地層であり、地震動を増幅させたり、地下水のくみ上げによる地下水面の低下で収縮し地盤沈下を引き起こしたりする。

[小松原純子]

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