日本大百科全書(ニッポニカ) 「食品カロリー表示」の意味・わかりやすい解説
食品カロリー表示
しょくひんかろりーひょうじ
食品の栄養成分表示の項目の一つで、熱量(エネルギー)を示す表示。エネルギーのほかにもタンパク質、脂質、炭水化物、ナトリウムなどについて、食品100グラム当り、飲料(一般に飲用に供する液体の食品)100ミリリットル当りの含有量を表示するのが一般的である。ほかに「1食分10g当り」などの表示も認められている。またこれらの表示にはプラスマイナス20%の誤差が容認されている。
広告表示で使われている「ノンカロリー」「カロリーゼロ」「無糖」などは、かならずしもゼロを示すものではなく、100グラム(100ミリリットル)当りの含有量が5キロカロリー未満の場合に、誤差の許容範囲として認められている表現である。また、100グラム当りの含有量が40キロカロリー以下の食品、あるいは100ミリリットル当りの含有量が20キロカロリー以下の飲料であれば、「カロリーオフ」「カロリーひかえめ」「低カロリー」などと表示することができる。ほかに栄養成分の含有量についての「たっぷり」「多い」「高い」などの強調表示についても、それぞれ基準値が決められている。
[編集部]