食溜(読み)くいためる

精選版 日本国語大辞典 「食溜」の意味・読み・例文・類語

くい‐た・める くひ‥【食溜】

〘他マ下一〙 くひた・む 〘他マ下二〙 (「くいだめる」とも)
① しばらくの間、食べ物を口にしないですむように、一時に多く食べておく。
※海に生くる人々(1926)〈葉山嘉樹〉四一「正月までの菓子を食ひ貯めて来るかね」
生活費余分をたくわえる。
③ 妊娠する。
浮世草子世間娘容気(1717)五「また喰溜(クヒタメ)て戻りましたが、此度質屋の子なれば」

くい‐だめ くひ‥【食溜】

〘名〙 (「くいため」とも) 一時に多く食べて腹にためること。
陣笠(1953)〈辻寛一〉陣笠日記「何しろ寝ダメと食いダメのできない、その一つですからネ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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