養円寺
ようえんじ
[現在地名]蒲郡市相楽町 上ミ
御堂山の南東山麓にある。曹洞宗、宝国山と号す。もと全福寺の一坊であった。御馬湊(現宝飯郡御津町)の船問屋渡辺富秋が、享保八年(一七二三)に著した「統叢考」所引の保国山記に「宝飯郡多野保国山養円寺者、往昔保国山全福寺十二僧院之一也、(中略)今存旧基者、養円、勢徳二刹也耳」とある。寺伝では文明五年(一四七三)鶴翁芳宿の開基とあるので、同二年に全福寺が焼失した後再興されたものであろう。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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