饒村(読み)にようむら

日本歴史地名大系 「饒村」の解説

饒村
にようむら

[現在地名]中島町饒

忽那くつな(現中島)の北西部に位置し、東は畑里はたり村、南は吉木よしき村に接する。

慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)風早郡の項に「饒村 日損所、芝山有」とみえ、村高一四五石八斗五升七合、うち田九四石八升七合、畑五一石七斗七升とある。

江戸時代は松山藩領であった。「未歳御用日記」(二神家文書)によると享保一二年(一七二七)中島北部一帯が出水の被害を受け、冠水した田畑には翌年・翌々年ウンカが大発生し大凶作となった。安永五年(一七七六)の「懐中万手鑑」によると、家数六〇軒、人口三二六人。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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