香かえる(読み)かかえる

精選版 日本国語大辞典 「香かえる」の意味・読み・例文・類語

かか・えるかかへる【香】

  1. 〘 自動詞 ハ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]かか・ふ 〘 自動詞 ハ行下二段活用 〙 かおりがあたりにただよう。→香(かが)ゆ
    1. [初出の実例]「あやめの香、はやうかかえて、いとをかし」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)
    2. 「松の煙の香(か)の、車のうちにかかへたるもをかし」(出典枕草子(10C終)二二四)

香かえるの補助注記

成立については、「香」を活用させた「かく」に継続の意を表わす接尾語「ふ」の付いたものとする説もあり、ハ行動詞とされることが多いので、一応この形で掲げたが、特に中古の例は、ヤ行下二段動詞「かがゆ(香)」の連用形とみることもできる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む