中古(読み)チュウコ

デジタル大辞泉 「中古」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐こ【中古】

使って、やや古くなっていること。また、その品物。ちゅうぶる。セコハン。「中古カメラ
主として日本文学史の時代区分で、平安時代のこと。「中古物語文学
その時代からある程度隔たった昔。なかむかし。中世
「上古、―、当世」〈連理秘抄
アクセント1はチューコ2チューコ。
[類語]古い時代遅れ流行遅れ古風こふう昔風むかしふう昔ながら古式旧式陳腐旧弊前近代的旧態依然オールドファッション中古ちゅうぶるセコハン弊害宿弊通弊語弊積弊流弊時代錯誤アナクロアナクロニズム固陋ころう頑愚頑迷気質かたぎ時弊余弊ださい年代物古色古色蒼然蒼然旧態使い古し陳套ちんとう旧套きゅうとうひねひね臭い時代掛かる時代めく昔ながら蒼古年季が入るレトロアウトオブデートオールドタイマー

ちゅう‐ぶる【中古】

すでに使用され、少し古くなっていること。また、その品物。まだ使用できる物にいう。セコハン。ちゅうこ。「中古の車」
[類語]中古ちゅうこセコハン古い時代遅れ流行遅れ古風こふう昔風むかしふう昔ながら古式旧式陳腐旧弊前近代的旧態依然オールドファッション

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「中古」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐こ【中古】

  1. 〘 名詞 〙
  2. その時点からある程度年代のへだたった昔。なかむかし。中世。
    1. [初出の実例]「其板屋草舎、中古遺制、難営易破」(出典:続日本紀‐神亀元年(724)一一月甲子)
    2. 「神武は中古となりて、もろこしの詞によりてさだめたてまつる御名也」(出典:神皇正統記(1339‐43)上)
    3. [その他の文献]〔易経‐繋辞下〕
  3. 歴史の時代区分の一つ。上古と近古との間の時期。大化二年(六四六)の大化改新の詔(みことのり)から建久三年(一一九二)源頼朝が鎌倉幕府を開いたころまでをいう。文学史では、一般に平安時代を中心にした時期をいう。
    1. [初出の実例]「詩は本と支那の歌にして〈略〉中古より盛に行はれて」(出典:小学読本(1884)〈若林虎三郎〉四)
  4. ちょっと古いこと。また、その品。ちゅうぶる。中古品。
    1. [初出の実例]「戦えば必ず敗れるはずの中古兵器をもらう保安隊には」(出典:ついに太陽をとらえた(1954)〈読売新聞社編〉米独に対抗した日本)

ちゅう‐ぶる【中古】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 物が少し古くなったこと。また、そのものや、そのさま。新品に対して、一度使用したもので、まだ使用に耐える物。セコハン。ちゅうこ。
    1. [初出の実例]「中ふるな顔が町内引き合はせ」(出典:雑俳・川柳評万句合‐宝暦一三(1763)智一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android