日本歴史地名大系 「香村」の解説 香村こうやつむら 千葉県：館山市香村[現在地名]館山市香塩見（しおみ）村の東に位置し、北は鏡（かがみ）ヶ浦に臨む。慶長二年（一五九七）の安房国検地高目録には香五ヵ村とみえ、高七九四石余（うち田四六〇石余）。この香五ヵ村とは当村ほか早物（はやぶつ）・見物（けんぶつ）・塩見（しおみ）・大賀（おおか）の諸村をいうか。同一五年の里見家分限帳では香村として高一九八石余、寺社奉行印東采女の給知。寛永二年（一六二五）の知行宛行状では当村高二二三石余が旗本石川正次に与えられている。正保郷帳でも同じく石川領。元禄一一年（一六九八）旗本酒井領となり（島田家文書）、元文村高帳でも同領。天保一三年（一八四二）武蔵忍藩領となる（同一四年忍藩領郷村高帳）。房陽郡郷考でも同藩領で家数七一、「カウ」と訓を付す。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
