馴らす(読み)ならす

精選版 日本国語大辞典 「馴らす」の意味・読み・例文・類語

なら・す【馴・慣】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. なれるようにする。なれ親しませる。なれさせる。手なずける。
    1. [初出の実例]「上に見し人を下に見〈略〉及び難かりし百敷をならす事、仏の御徳なり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)菊の宴)
  3. 練習させる。習わせる。
    1. [初出の実例]「十余日とさだめて、舞ども馴らし、とののうちゆすりてののしる」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)
  4. なれすぎてあなどる。気やすさのあまり、無遠慮にふるまう。
    1. [初出の実例]「すべて人の振舞はおもらかに詞ずくなにて、人をもならさず、人にもならされず」(出典:十訓抄(1252)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android