内科学 第10版 「髄膜刺激症候のみかた」の解説
髄膜刺激症候のみかた(神経疾患患者のみかた)
髄膜刺激の自覚症状としては,頭痛,悪心,嘔吐とともに羞明やjolt accentuationがある.後者は頭部を左右に動かすと頭痛が増強する現象を指す.また頸部を前屈しても抵抗があり,下顎を前胸部につけることができなくなる.神経徴候としては,項部硬直,Kernig徴候,Brudzinski徴候などがある.項部硬直は頸部を受動的に左右方向に動かした場合の抵抗に比べて,前後方向に動かした場合の抵抗が大きい場合に陽性と判定する.[西澤正豊]
■文献
水澤英洋,宇川義一編著:神経診察:実際とその意義,中外医学社,東京,2011.水野義邦編:神経内科ハンドブック 鑑別診断と治療 第4版,医学書院,東京,2010.
出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報