高ケイ素鋳鉄(読み)こうけいそちゅうてつ(その他表記)high silicon cast iron

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高ケイ素鋳鉄」の意味・わかりやすい解説

高ケイ素鋳鉄
こうけいそちゅうてつ
high silicon cast iron

ケイ素を4%以上含む鋳鉄。フェライト黒鉛から成り,ケイ素含有量が4~10%のものは耐熱性があり,14~16%のものは耐食性はよいが一般に硬く機械加工性が悪く,熱的・機械的衝撃にも弱い (→耐酸鋳鉄 ) 。

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世界大百科事典(旧版)内の高ケイ素鋳鉄の言及

【耐食合金】より

…ステンレス鋼(高Cr鋼,高Cr‐Ni鋼,高Cr‐Ni‐Mo鋼)は現在の耐食合金の主流をなすものであり,用途に応じた鋼種が数多く開発されている。耐食鋳鉄としては高ケイ素鋳鉄(商品名ジュリロン,ジュリクロールなど),ニッケル鋳鉄(商品名ニレジスト)などがある。近年話題のアモルファス合金(非晶質金属)のなかでは塩酸に対して優れた耐食性を示すものとしてFe72Cr8P13C7合金,Fe45Cr25Mo10P13C7合金などがある。…

※「高ケイ素鋳鉄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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