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高分子液晶(読み)こうぶんしえきしょう(英語表記)liquid crystal polymer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

高分子液晶
こうぶんしえきしょう
liquid crystal polymer

適当な条件の下で液晶状態を呈する高分子総称。低分子液晶と同じく,溶媒の存在下で生じるリオトロピック液晶と物質自身の温度変化により生じるサーモトロピック液晶に大別される。液晶状態の持つ高い分子配向性,流動性を紡糸や成形加工に応用すると,高性能材料が得られる。リオトロピック液晶のケブラー繊維,サーモトロピック液晶のベクトラン繊維はともに高強力・高弾性で耐熱性,寸法安定性も高い。天然繊維である絹もカイコが吐糸しているときは液晶状態をとるといわれている。プラスチック成形品の分野でも多くの全芳香族ポリエステル系サーモトロピック液晶が市販され,電子部品,スピーカコーンなどに応用されている。一方,低分子液晶の持つ電気,磁気,熱などの外場刺激に対する光学変換機能と,高分子の持つ形態や構造の保持性を利用した機能素材の研究・開発も行なわれている。

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大辞林 第三版の解説

こうぶんしえきしょう【高分子液晶】

液晶性を示す高分子の総称。強度・弾性率・耐熱性に優れた高性能材料として自動車・航空宇宙分野や密閉容器などに応用される。また、液晶としての配向性に起因する光学異方性を利用し、ホログラムや記録媒体としても活用される。

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