高船村(読み)たかふねむら

日本歴史地名大系 「高船村」の解説

高船村
たかふねむら

[現在地名]田辺町大字高船

西を大和国(現奈良県)と接し、綴喜郡西南端にある。北東天王てんのう村、南は打田うつた村。山間部の村であるが、当地には村名と同様、舟の名のつく社や石・木が多い。

元禄一三年(一七〇〇)山城国郷帳は「高舟村」と記し、一四一・〇五一石、享保一四年(一七二九)の山城国高八郡村名帳では一一〇石余すべてが淀藩領。明治一〇年代の「京都府地誌」によれば、総戸数三九、人数一六一。なお、所伝を近世に図示したと考えられる山城国綴喜郡筒城郷朱智庄佐賀庄両惣図(「田辺町史」所載)には「高舟村 貢物米高五拾三石七斗九升九合、公事銭五貫三百七十九文」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android