境内(読み)ケイダイ

世界大百科事典 第2版の解説

社寺の建物を中心に,種々の宗教行事を行うためのしきりの内側。境内は古来から無税地が原則で,また守護不入の地として俗権の及ばぬところが多く,軍兵の乱入喧嘩口論,乱妨狼藉(らんぼうろうぜき),生類の殺生が禁ぜられ,社寺宰領にまかせられた。境内は神聖にしていわば平和な場所で,祭礼法会(ほうえ)の当日,中世以来種々の芸能がよく興行された。能や狂言,流鏑馬(やぶさめ),犬追物,軽業(かるわざ),相撲,浄瑠璃,芝居,見世物,ときには博奕(ばくち)の興行がそれであり,とくに近世になると,祭礼当日の境内は庶民の解放の場となった。

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大辞林 第三版の解説

漢音
境界より内側。特に、神社や寺院の仕切りの内側。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (「けい」「だい」は、それぞれ「境」「内」の漢音)
① 境界の内側。しきりの内部。
※古梓堂所蔵文書‐延長七年(929)七月一四日・伊勢国飯野荘太神宮勘注「六大国里十七箇坪并七大国里二箇坪等、多気郡為境内、従古昔授給百姓口分田已了」 〔韓非子‐内儲上〕
② 特に、神社や寺院の敷地の内側。
※続日本紀‐神護景雲元年(767)四月癸卯「祷祀境内有験神祇
※国有林野法(明治三二年)(1899)三条「社寺上地にして其の境内に必要なる風致林野は」

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