普及版 字通 「髟」の読み・字形・画数・意味


10画

[字音] ヒョウ(ヘウ)・ヒュウ(ヒウ)
[字訓] たてがみ

[説文解字]

[字形] 会意
(ちよう)(長)+彡(さん)。長髪の人の形。彡はその髪のゆたかなさまを示す記号的な字。〔説文〕九上に「長髮(へうへう)たるなり」とあり、〔玉〕に「長髮髟髟たるなり」に作る。〔説文〕にまた「一に曰く、白の髮雜(まじ)はりて髟たり」という。馬には、そのたてがみをいう。

[訓義]
1. かみがたれる、かみがなびく、かみがゆたか。
2. ごまじおの髪。
3. たてがみ。

[古辞書の訓]
名義抄〕髟 タチカミ・シナフ 〔立〕髟 シケシ・ヒサシ・ナガキカミ 〔字鏡集〕髟 タチカミ・シナフ・ナガキカミ

[部首]
〔説文〕に髮(髪)・鬢・髦・など三十七字、また髻・鬟など〔新附〕四字を属し、〔玉〕には百七字を属する。六朝期に女性の服飾が華美となり、髪に関する字も急激に増加している。

[熟語]
髟髟

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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