たてがみ(その他表記)mane

翻訳|mane

日本大百科全書(ニッポニカ) 「たてがみ」の意味・わかりやすい解説

たてがみ
たてがみ / 鬣
mane

哺乳(ほにゅう)類の頭や頸(くび)、ときに背筋(すじ)にある長い毛の束の俗称。ツチオオカミの頸筋と背筋、タテガミオオカミの頸筋と肩にある長毛のように、立てられるものがある。有蹄(ゆうてい)類その他の大形種でたてがみが発達することが多く、奇蹄類ではウマ、ロバシマウマの頸筋、偶蹄類ではキリン、ヌーセーブルアンテロープタテガミカモシカなどの頸筋、イボイノシシの頸筋と背筋、食肉類ではライオンの雄の頭頂から肩にかけての部分、シマハイエナの頸筋と背筋、齧歯(げっし)類ではタテガミヤマアラシの頸筋などにみられるが、原始的な類にはみられない。ほとんど雌雄に関係なく生えるが、ライオン、アカシカのように雄の成獣にだけ生え、二次性徴として役だつものがある。ツチオオカミは、敵に出会うとたてがみを逆立て、体を大きくみせて威嚇の効果を高める。またタテガミネズミは、背筋の長い毛を立て、基部の白い部分を露出させてヤマアラシに擬態し、敵の攻撃を避けるといわれる。

今泉吉典


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

収穫年度を2年経過した米。《季 秋》[類語]米・玄米・白米・新米・古米・粳うるち・粳米・糯もち・糯米・黒米・胚芽米・精白米・内地米・外米・早場米・遅場米・新穀・米粒・飯粒・小米・屑米...

古古米の用語解説を読む