髹漆(読み)キュウシツ

デジタル大辞泉 「髹漆」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐しつ〔キウ‐〕【×髹漆】

うるしを塗ること。また、漆を塗ったもの。

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精選版 日本国語大辞典 「髹漆」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐しつキウ‥【&JISEFB8;漆】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「髹」は漆(うるし)をぬる意 ) 物に漆をぬること。また、そのぬりもの。
    1. [初出の実例]「東山時代の金工髹漆(キウシツ)」(出典戦後文学(1895)〈内田魯庵〉)
    2. [その他の文献]〔漢書‐外戚伝・趙皇后〕

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世界大百科事典(旧版)内の髹漆の言及

【漆工芸】より

…素地の形を修補し堅牢にするために下地工程が重要であり,これには刻苧(こくそ)綿とか木粉,布着せ用麻布,地粉(じのこ)(土を焼いた粉),砥粉,こし紙,砥石,水ペーパー,漆研磨用炭(朴炭,椿炭,静岡炭,呂色炭),角粉などが使われる。
[塗漆と加飾]
 漆を塗ることを髹漆(きゆうしつ)といい,もっとも一般的な施工は次のとおりである。(1)素地に生漆を薄く塗る,(2)刻苧をはぎ目に充塡する,(3)麻布を貼る,(4)漆地粉(地粉に水と生漆を混合したもの)をつける,(5)切粉(地粉と砥粉の混合)に水と生漆を混ぜたものをつける,(6)漆下地(砥粉に水と生漆を混ぜたものを塗る),(7)砥石で水研ぎする,(8)生漆を薄く塗る(下地固め),(9)黒漆で下塗りし水研ぎする,(10)中塗り,水研ぎ,(11)上塗り。…

※「髹漆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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