普及版 字通 「鬥」の読み・字形・画数・意味
鬥
10画
[字訓] あらそう・たたかう
[説文解字]
[甲骨文]
[字形] 象形
二人がつかみ合って格闘する形。〔説文〕三下に「兩士相ひ對(むか)ひ、兵杖後に在り。鬥(たたか)ふの形に象る」とするが、卜文の字形は兵杖をもたず、二人が髪をふり乱して格闘する形である。のち声符を加えて鬪(闘)となるが、その正字は(たく)に従い、は盾と斤、すなわち干戈(かんか)を示す形。厳密にいえば鬥は手格、鬪は干戈を執って戦うことをいう。
[訓義]
1. あらそう、つかみあう。
2. たたかう。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕鬥 アハス
[部首]
〔説文〕に・鬨(こう)・鬩(げき)など九字、また〔新附〕に鬧(とう)を加える。みな戦い争うさまをいう。
[語系]
鬥・鬪toは同声。刀t、抵tyei、對(対)tutは、みな声義の関係があるものと思われる。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報