普及版 字通 「鬻」の読み・字形・画数・意味
鬻
22画
[字訓] かゆ・うる・やしなう
[説文解字]
[字形] 会意
粥(しゆく)+鬲(れき)。粥はかゆ。鬲は蒸し器。鬲で米を蒸し、湯気が両旁に立ちのぼる形。〔説文〕三下に「(かゆ)なり」とみえる。
[訓義]
1. かゆ。
2. (いく)と通用し、ひさぐ、うる。
3. 育と通用し、やしなう。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕鬻 ニル・ヒサグ 〔立〕鬻 ウル・ヒサク・アツカル・タクハヘ・マホル 〔字鏡集〕鬻 ウル・アキノフ・ヒサク・カユ
[語系]
鬻・粥jiuk、jiokは通用。(育)jiukは同声。〔詩、風、鴟〕「鬻子を之れ閔(あは)れめ」は育子、〔礼記、楽記〕「毛あるもの孕鬻(ようゐく)す」は、孕育の意である。
[熟語]
鬻卦▶・鬻歌▶・鬻官▶・鬻挙▶・鬻言▶・鬻獄▶・鬻妻▶・鬻爵▶・鬻妾▶・鬻職▶・鬻徳▶・鬻売▶・鬻文▶
[下接語]
貨鬻・鬻・鬻・私鬻・自鬻・待鬻・転鬻・売鬻・販鬻・分鬻・孕鬻
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報