魚返村(読み)おがえりむら

日本歴史地名大系 「魚返村」の解説

魚返村
おがえりむら

[現在地名]玖珠町戸畑とばた

玖珠川下流右岸で、魚返の滝北方に位置する。魚返の滝は繊月みかづき瀑・三ヶ月の滝とも称し、高さ三―四丈で上ってきた鮎もここで返るという。天正一四―一五年(一五八六―八七)の島津軍との合戦では魚返民部丞ら魚返諸氏が角牟礼つのむれ城に籠城して抗戦、文禄の役では大友吉統に従って玖珠郡士とともに朝鮮に出陣した。地内の高台に魚返城跡があり、その東に善福ぜんぷく寺、南東正覚しようかく寺・龍泉りゆうせん寺、西側に西応さいおう寺・養専ようせん寺・円徳えんとく寺の寺跡がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android