鶉合(読み)うずらあわせ

精選版 日本国語大辞典 「鶉合」の意味・読み・例文・類語

うずら‐あわせ うづらあはせ【鶉合】

〘名〙 鶉を鳴かせ、その声の優劣を競うこと。《季・秋》
※俳諧・犬子集(1633)九「籠もちつれて帰るさの袖 暮るより鶉合や見てぬらん〈望一〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鶉合の言及

【ウズラ(鶉)】より

…江戸時代には愛玩用として,上に網を張り,下に砂を敷いた鶉籠に入れたり,〈きんちゃく鶉〉といって腰に下げるきんちゃくの中に入れたりして飼育した。ウズラの微妙な鳴声を楽しもうとした人々は,この鳥がもっともよく鳴く早朝から〈鶉合(うずらあわせ)〉を催し,各自が飼い慣らした鳥の鳴声の優劣を競った。この鳴声と,茂みの中にそそくさと隠れる挙動を題材とした昔話に,借金取りのヒバリからウズラが逃げまわる〈雲雀と借金〉がある。…

※「鶉合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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