…江戸時代には愛玩用として,上に網を張り,下に砂を敷いた鶉籠に入れたり,〈きんちゃく鶉〉といって腰に下げるきんちゃくの中に入れたりして飼育した。ウズラの微妙な鳴声を楽しもうとした人々は,この鳥がもっともよく鳴く早朝から〈鶉合(うずらあわせ)〉を催し,各自が飼い慣らした鳥の鳴声の優劣を競った。この鳴声と,茂みの中にそそくさと隠れる挙動を題材とした昔話に,借金取りのヒバリからウズラが逃げまわる〈雲雀と借金〉がある。…
※「鶉合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」