望一(読み)もいち

精選版 日本国語大辞典 「望一」の意味・読み・例文・類語

もいち【望一】

  1. 室町後期から江戸初期の俳人伊勢国三重県山田の人。本姓杉木。もういち全盲の身で守武以後の伊勢俳壇の中心的指導者となった。俳風は「犬筑波」「守武千句」同様に古体を有する。著「望一千句」「望一後千句」など。天正一四~寛永二〇年(一五八六‐一六四三

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改訂新版 世界大百科事典 「望一」の意味・わかりやすい解説

望一 (もいち)
生没年:1586-1643(天正14-寛永20)

江戸前期の俳人で,伊勢俳壇の指導者。〈もういち〉ともいい,望都,茂都とも記す。姓は杉木。伊勢山田の人,また一志の人とも。伊勢神宮の師職家中でも文芸愛好者の多い杉木一族に生まれ,盲人勾当(こうとう)の官位を得た。作風は平凡だが,その《伊勢俳諧大発句帳》が《犬子(えのこ)集》の基盤をなすなど俳諧史的意義は軽視できない。作品は《望一千句》(1649),《望一後千句》(1667)など。〈花に来ぬ人笑ふらし春の山〉(《毛吹草》)。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「望一」の解説

望一 もいち

杉木望一(すぎき-もいち)

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