黒ミサ

デジタル大辞泉プラス 「黒ミサ」の解説

黒ミサ

ロシアの作曲家アレクサンドル・スクリャービンのピアノソナタ第9番(1911-1913)。原題《Messe Noire》。名称友人発案による。『白ミサ』とともにスクリャービンの神秘主義的作品の代表作として知られる。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の黒ミサの言及

【悪魔】より

…キリスト教的悪魔主義のみが厳密に教会儀式のパロディまたは倒錯として成立したのである。教会がミサを行えば,これを裏返した悪魔ミサ(黒ミサblack mass)を行い,カトリックの慣習がミサに清浄な色彩である白を用いれば,黒ミサは黒い聖餅,黒い塗油を用いるというようにパロディを一貫させるのである。一方,正統教会に圧迫された異教徒たちは,古代異教や土俗宗教の悪神をキリストの反像として崇拝したので,内容的には排除された古代以来の土俗的異神を礼拝し,礼拝形式は教会ミサの倒錯として瀆神行為に耽った。…

【パロディ】より

…たとえば日本で狂言が能と裏表に組合せで上演されるのは,前者が後者のパロディとしての性格をもつからではなかろうか。西欧のキリスト教会のミサは,その全部の儀式をそっくり裏返した〈黒ミサ〉を生み,魔女の集会で大まじめに営まれた。これもパロディである。…

※「黒ミサ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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