黔陽(読み)けんよう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「黔陽」の意味・わかりやすい解説

黔陽
けんよう / チエンヤン

中国、湖南(こなん/フーナン)省西部あった旧県名。1997年洪江(こうこう/ホンチヤン)と合併した。沅江(げんこう/ユワンチヤン)上流部に沿う。漢代に鐔成(たんせい)県が置かれ、南北朝の梁(りょう)代には竜(りゅうひょう)県、唐代には竜標県、宋(そう)以後黔陽県とよばれるに至った。米、柑橘(かんきつ)類、桐油(とうゆ)、椿油(つばきあぶら)、ワタ松脂(まつやに)、用材などの農林産物がある。洪江(こうこう/ホンチヤン)市はその集散地で、1979年以前は黔陽県に属していた。県西部に枝柳鉄道が通じる。

[河野通博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android