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松脂 まつやにpine resin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

松脂
まつやに
pine resin

生松ロジン (固松脂) の2つに区分される。 (1) 生松脂 天然樹脂の一種。マツ属の樹幹を傷つけると分泌されるバルサムで,成分は樹脂分 (ロジン) 70~75%,精油 (テレビン油) 18~22%,水その他の不純分5~7%。そのうち樹脂酸は全体の 60~65%となっている。粘稠な液体で,長く放置すると精油成分が揮発して白色固形状になり,淡褐色に着色することもある。エーテル,アルコール,クロロホルム,酢酸に可溶,水に不溶水蒸気蒸留してテレビン油をとり,残部からロジン (固松脂) を得る。皮膚刺激薬として軟膏基剤とする。 (2) ロジン 樹脂酸 (80~97%) を主成分とする淡黄色のガラス様光沢のある塊状物質。表面は粉末でおおわれている。軟化点 80℃,融点 90~100℃。エチルアルコール,メチルアルコール,テレビン油に可溶,水に不溶。製紙用添加薬品,ワニス,印刷インキ,殺虫剤,ゴムの軟化剤および粘着剤などに用いられ,また,絆創膏,硬膏基剤などの医薬品としても使用される。

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デジタル大辞泉の解説

しょう‐し【松脂】

まつやに」に同じ。

まつ‐やに【松脂】

などの幹の傷口から分泌される樹脂。特有の匂いがあり、無色ないし淡黄色の液体であるが、揮発成分を失うと固化する。テレビン油を含み、水蒸気蒸留によって除去するとロジンが得られる。松膏(しょうこう)。

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百科事典マイペディアの解説

松脂【まつやに】

マツ属の樹木から分泌される天然樹脂。樹幹に傷をつけて採取する。採取直後は無色透明でやや粘稠(ねんちゅう)な液体だが,時間がたつにつれて揮発成分を失って粘性を増し,白色固状物質を析出する。
→関連項目樹脂封蝋

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大辞林 第三版の解説

しょうし【松脂】

まつやに。

まつやに【松脂】

天然樹脂の一。松などの針葉樹から分泌される粘りけのある液体。独特の芳香がある。固化すると黄褐色のもろいガラス状となる。生松脂なままつやに

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

松脂
まつやに
turpentine

天然樹脂の一種。生(なま)松脂とロジンの二通りの意味がある。マツ科の植物の幹に傷をつけるとバルサム(生松脂)が分泌される。特有の強い芳香がある。生松脂を水蒸気蒸留して含有されているテレビン油を除去したのち、加熱して水分を除いて冷却固化した黄褐色のもろい樹脂がロジンである。主成分は樹脂酸(C20H30O2、アビエチン酸とビマル酸)と、一般式CnH2n-10O4のコロフェン酸からなる。ワニス、接着剤、ベルトの滑り止め、紙のサイジング剤などに利用する。特殊な用途としては、松脂とひまし油を混合し加温して得られた粘着物をハエ取り紙に使用したことがあった。[垣内 弘]

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