鼬の道を切る(読み)いたちのみちをきる

精選版 日本国語大辞典 「鼬の道を切る」の意味・読み・例文・類語

いたち【鼬】 の 道(みち)を切(き)

鼬の通路を遮断する。俗説に、鼬の通路を遮断すると、同じ通路を再び通らないということから、往来、交際、音信などが絶えるのにたとえる。いたちのみち。いたちのみちきり。
※浮世草子・世間胸算用(1692)一「鼬(イタチ)の道切(ミチキル)とがり杭、桝おとしのかいづめ」
浄瑠璃・傾城思升屋(1715頃)下「此程は、鼬鼠(イタチ)の道を切った様になぜ訪れもない事ぞ」
[補注]他に「いたちが自分の前の道を横切る」ことにより、縁起が悪い、訪ね先が不在、石を投げぬと化かされるなどなどの俗説があり、いずれも凶兆としてとらえられている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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