タマシダ(玉羊歯)(読み)タマシダ(英語表記)Nephrolepis auriculata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タマシダ(玉羊歯)」の意味・わかりやすい解説

タマシダ(玉羊歯)
タマシダ
Nephrolepis auriculata

シノブ科の常緑性シダ植物で,旧大陸の暖帯から熱帯に広く分布する。日本では海岸近くの日当りのよい地上や岩上に多いが,南方ではかなり山奥にもみられ,樹上に着生することもある。匍匐枝の先端に芽を生じ群生する。単羽状複葉の葉が叢生する。葉は長さ 50~60cmぐらい。胞子嚢群羽片の縁寄りにつき,包膜腎臓形。日本には近縁種として,ヤンバルタマシダがあり,その他新大陸産のセイヨウタマシダの多数の園芸品種が観賞用として栽培されている。代表的なものにボストンタマシダがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報