吠える四十度(読み)ホエルヨンジュウド

デジタル大辞泉 「吠える四十度」の意味・読み・例文・類語

ほえる‐よんじゅうど〔‐よんジフド〕【×吠える四十度】

roaring forties》南緯40度から50度にかけての暴風圏をさす俗称。南極海を航行する船に、常に西から強い卓越風が吹きつけることに由来する。→狂う50度

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の吠える四十度の言及

【風】より

…北半球では大陸が多いのでじょう乱が多く,下層での偏西風は発達しにくいが,南半球では大陸が少ないので偏西風はよく発達する。この偏西風を船乗りたちは〈ほえる40度roaring forties〉〈狂暴な50度furious fifties〉〈号泣する60度shrieking sixties〉などという異名で呼んでいる。(3)ジェット気流 偏西風中にある幅数百km,厚さ数百mの特に風速の強い部分。…

【偏西風】より

…南半球では,大陸が少ないので,偏西風がよく発達し,緯度ごとに偏西風に特別の名前がつけられている。ほえる40度roaring forties,狂暴な50度furious fifties,号叫する60度shrieking sixtiesなどと異名で呼ばれている。 偏西風は南北の温度差が大きい冬半球に発達し,温度差が小さい夏半球には弱くなる。…

※「吠える四十度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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