味噌漉(読み)みそこし

精選版 日本国語大辞典 「味噌漉」の意味・読み・例文・類語

みそ‐こし【味噌漉】

  1. 〘 名詞 〙 曲物(まげもの)の底に竹の簀子(すのこ)をとりつけたもの。また、竹の輪に笊(ざる)をとりつけたもの。味噌の滓(かす)をこすのに用いる。現在は金属製も多い。味噌とおし。味噌漉笊(みそこしざる)。〔黒本本節用集(室町)〕

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世界大百科事典(旧版)内の味噌漉の言及

【ざる(笊)】より

…水が漏れるところから,むだの多いことのたとえに〈ざるに水〉,へたな碁を〈ざる碁〉などという。10世紀の《和名抄》は笊籬(そうり)の字をあてて〈むぎすくい〉と読み,麦索(むぎなわ)を煮る籠としているが,15世紀の《下学集》は笊籬を〈いかき〉と読み,味噌漉(みそこし)としている。いまでも京阪では〈いかき〉,東京では〈ざる〉と呼ぶが,語源については〈いかき〉は〈湯かけ〉から,〈ざる〉は〈そうり〉から転じたなどとされる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」