憎らか(読み)ニクラカ

デジタル大辞泉 「憎らか」の意味・読み・例文・類語

にく‐らか【憎らか】

[形動ナリ]憎らしいさま。
「さるべき方には卑下ひげして、―にもうけばらぬなどを、ほめぬ人なし」〈・若菜上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「憎らか」の意味・読み・例文・類語

にく‐らか【憎らか】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「らか」は接尾語 ) 憎らしいさま。憎々しげなさま。いとわしいさま。
    1. [初出の実例]「御かたの御心おきての、〈略〉おほどかなる物の、さるべきかたには卑下して、にくらかにも、うけばらぬなどを、ほめぬ人なし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android