憎振(読み)にくぶり

精選版 日本国語大辞典 「憎振」の意味・読み・例文・類語

にく‐ぶり【憎振】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 憎らしいこと。憎々しいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「三郎信長公御所望の処、にくふりを申し、某は武者を仕候間、御免候へと申候て進上申さず候」(出典:信長公記(1598)首)
    2. 「にくぶりのなきは京風の習ひなれば、いかにあづまのゑびすなればとて」(出典:評判記・野郎にぎりこぶし(1696)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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