横和村(読み)よこわむら

日本歴史地名大系 「横和村」の解説

横和村
よこわむら

[現在地名]佐久市横和

北は川の谷を隔てて根々井ねねいに対し、東南は広大な中込原なかごみはら地続きで、根々井・三河田みかわだ、西は湯川対岸大和田おおわだの村々に接する。村内から弥生時代の土器類を出土し、二基の古墳が確認される(北佐久郡志)

慶長一五年(一六一〇)一〇月の田之口組・畑村組・長右衛門組・望月組貫目御帳(竹内文書)に「七拾八貫文 横和村」とみえる。元和年間(一六一五―二四)市川五郎兵衛岩村田崩淵いわむらだくずれぶち地籍より湯川の水を揚げて、三河田堰(横和村では原堰という)を開削して、三河田新田(現三河田)が成立するが、本村もその頃村の形態を整えるに至り、元和八年の村高が一三八石余(「佐久郡高書上帳」柳沢文書)であったものが、寛保年代(一七四一―四四)には二六一石余(「佐久郡村々高附帳」井出淳一氏蔵)と倍増している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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