相馬郷(読み)そうまごう

日本歴史地名大系 「相馬郷」の解説

相馬郷
そうまごう

和名抄」所載の郷で、同書高山寺本など諸本とも訓を欠くが、名博本では相馬郡にサウマと付している。大治五年(一一三〇)八月二二日の荒木田延明請文案(櫟木文書)に相馬郷とみえ、平経繁(常重)の所領であり、権禰宜延明が口入神主であった。しかし常重は相馬郡に関連する相伝の諸権利を源義朝に奮われたため、経繁の子平常胤が相馬郡司職を回復し、あらためて伊勢神宮に寄進している(久安二年八月一〇日「平常胤寄進状」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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