岡山県倉敷市粒江(つぶえ)町東粒江字森にある縄文時代前期の貝塚。児島山塊の北麓(ほくろく)、水田面との比高が約2メートルの台地北東端に位置している。古くから知られている貝塚で、貝層中から縄文時代の人骨をはじめ、前期縄文土器の各型式、石器、骨角器、貝輪などが発見されている。なかでも爪形文(つめがたもん)と羽状(うじょう)縄文によって飾られたこの貝塚の代表的な土器は、瀬戸内の縄文時代前期中葉を代表する土器として磯之森式土器の名称でよばれている。またこの貝塚下層からは刺突文(しとつもん)内面条痕(じょうこん)の施された前期前半の土器が、上層からは突帯(とったい)文のついた前期後半の土器が発見され、この地区の前期文化移行の姿が明らかにされた。前期以降の土器も発見されている。
[鎌木義昌]
日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...
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