上層(読み)ジョウソウ

精選版 日本国語大辞典 「上層」の意味・読み・例文・類語

じょう‐そうジャウ‥【上層】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 層をなしているものの上方の層。転じて、物事表面
    1. [初出の実例]「件唐匣上層有面脂口脂筥、第二層入空頂黒幘」(出典江家次第(1111頃)一七)
    2. 「上層の風は西から東へ流れて居るらしく」(出典:春六題(1921)〈寺田寅彦〉六)
  3. 高い建物の、上の方の階。
    1. [初出の実例]「天守櫓の上層に居て常に人の入ること嫌ふ」(出典:随筆・甲子夜話(1821‐41)三〇)
    2. [その他の文献]〔北史‐崔弘度伝〕
  4. 上の階級。上流。
    1. [初出の実例]「現在の窮境から上層の社会へ浮び出るやうになって欲しい」(出典:異端者の悲しみ(1917)〈谷崎潤一郎〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「上層」の読み・字形・画数・意味

【上層】じようそう

上の段。

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