窺狙ふ(読み)ウカネラウ

デジタル大辞泉 「窺狙ふ」の意味・読み・例文・類語

うか‐ねら・う〔‐ねらふ〕【×窺狙ふ】

[動ハ四]ようすを見ていて好機をねらう。うかがいねらう。
「この岡に雄鹿をしかみ起こし―・ひかもかもすらく君故にこそ」〈・一五七六〉

うか‐ねらう【窺狙ふ】[枕詞]

[枕]狩りで獣などの通った跡を見てねらうところから「跡見とみ」にかかる。
「―跡見山雪のいちしろく」〈・二三四六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「窺狙ふ」の意味・読み・例文・類語

うか‐ねら・う‥ねらふ【窺狙】

  1. 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙 ( 「うか」は「窺(うかが)う」の意 ) よい機会が来るのをそっと待っていて得ようとする。
    1. [初出の実例]「この丘にを鹿踏み起し宇加埿良比(ウカネラヒ)かもかもすらく君故にこそ」(出典万葉集(8C後)八・一五七六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android