百科事典マイペディア 「20世紀バレエ団」の意味・わかりやすい解説
20世紀バレエ団【にじっせいきバレエだん】
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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…全体演劇とは,いわゆる心理劇のようなせりふ中心の〈部分的演劇〉に対して,演劇本来の理想の姿をまるごとの人間の生の芸術としてとらえ,そのような演劇の全体性を,具体的には台本,装置,舞踊,マイム,映像,音響,運動など,およそありとあらゆる舞台の手段を完全に利用して,一つの新しい演劇独自の言語を創造することによって回復しようとする試みである。このような演劇理念は,1910年代以降に,革命期のロシア・アバンギャルド演劇,イタリアの未来派,ドイツ表現主義,バウハウスの運動,シュルレアリスム運動などの中に部分的に見られたが,未曾有の大胆さによる全体性の概念はフランスの詩人・演出家A.アルトーが説いた〈残酷演劇〉によって結実する。…
… フランスは〈パリ・オペラ座バレエ団〉が中心となって盛んに新作を発表しているが,マルセイユ(R.プティ)その他の地方都市にも国立バレエ団があって独自の活動をしている。ベルギーでは首都ブリュッセルの王立劇場にM.ベジャールの率いる〈20世紀バレエ団〉が定着し,現在世界で最も先鋭な近代的感覚をもつバレエ団として気を吐いている。イタリアではミラノの〈スカラ座バレエ団〉が往年の盛名を取り戻し,ドイツではすべての大都市にバレエ団があり,ことにJ.クランコの育てた〈シュトゥットガルト・バレエ団〉は優れた作品を多く世に送っている。…
…1953年パリでエトアール・バレエ団(1957年からモーリス・ベジャール・バレエ劇場)を設立した。60年ブリュッセルのモネ劇場(1963年ベルギー国立劇場となる)の中に20世紀バレエ団を結成。《春の祭典》《ロミオとジュリエット》《ペトルーシカ》などの創作でバレエに演劇的要素を組み入れ,独自のスペクタクルを誕生させた。…
※「20世紀バレエ団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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