山川 世界史小辞典 改訂新版 「60進法」の解説
60進法(ろくじゅっしんほう)
sexagesimal system
古代メソポタミア人は,太陽が1年すなわち約360日で天球上を一周する事実より,円周の360等分を始めたが,角の単位としては円周の6分の1の弧がなす角を選んだため,1角は60°となった。彼らはこの60等分法を度,分にも及ぼしたため,ここに60進法が成立した。60進法は古代のギリシア人,中世のアラブ人に受け継がれ,今日に及んでいる。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報