Forster,T.I.M.(英語表記)ForsterTIM

世界大百科事典(旧版)内のForster,T.I.M.の言及

【骨相学】より

…この学説は,脳の異なる部位が異なる機能を持つことを主張した限りで,19世紀後半の実証的な脳局在論に先駆するものとみなされるが,〈良心〉や〈愛〉や〈精神〉まで頭蓋の凹凸から判断するというガル一流の主張は,キリスト教に反するとして当時のオーストリア政府から禁圧され,このため彼はウィーンを去ってパリに移り,開業と研究を続けた(図)。 彼の説を修正して欧米に広めたのは弟子シュプルツハイムJ.C.Spurzheim(1776‐1832)で,師とともに《神経系一般,とりわけ脳の解剖学と生理学》全4巻(1810‐19)を刊行したが,これを1815年に〈phrenology〉と名づけてイギリスに紹介したのはフォースターT.I.M.Forsterで,シュプルツハイムも以後この名称を使ったという。骨相学はその通俗的おもしろさから一般人の間でも人気を博したが,いかがわしい利用法がたたって名誉を失墜し,しだいに忘れられていった。…

※「Forster,T.I.M.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android