PCMハイアラーキー(読み)ピーシーエムハイアラーキー(英語表記)PCM hierarchy

改訂新版 世界大百科事典 「PCMハイアラーキー」の意味・わかりやすい解説

PCMハイアラーキー (ピーシーエムハイアラーキー)
PCM hierarchy

PCMとはパルス符号変調pulse code modulationの略で,アナログ信号ディジタル信号に変換する技術の一つである。電話信号をPCM変換すると64キロビット/s(kbps)のディジタル信号となる。電話は複数回線の束に多重化して伝送されており,この回線束が標準化されている。日本では24回線束(1.544Mbps)を1次群,1次群を4本多重化した96回線束(6.312Mbps)を2次群と呼んでいる。さらに3次群(2次群×5,32.064Mbps),4次群(3次群×3,97.728Mbps),5次群(4次群×4,397.2Mbps)まで標準化されている。このような多段積上げによる多重化階層をPCMハイアラーキーという。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android