UFA(英語表記)UFA

世界大百科事典(旧版)内のUFAの言及

【ドイツ映画】より


[黄金時代――ウーファ社の設立から表現主義映画へ]
 外国映画の輸入がとだえて自給自足しなければならなかったドイツ映画は,他のヨーロッパ諸国とは反対に,戦争によってかえって活性化し盛んになった。戦争宣伝の目的のために軍部や軍需工業トラストの積極的な支援を受けて,1917年12月,当時の有力な製作会社を合併したウーファUFA(Universum‐Film AG)が設立され,ドイツ映画を支配するとともに,その後のドイツ映画の方向を決定づけることになった。 敗北に終わった第1次大戦後のドイツ映画の特色の一つは,演劇や美術における表現主義の影響で,その様式を借りたロベルト・ウィーネ監督《カリガリ博士》(1919),カール・ハインツ・マルティン監督《朝から夜中まで》(1920),パウル・レーニ監督《裏街の怪老窟》(1924)などがドイツ映画の国際的地位を確立したばかりでなく,これらの作品によって〈映画〉が初めて〈芸術〉になったとさえいわれた。…

※「UFA」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android