コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

スタンバーグ Josef von Sternberg

大辞林 第三版の解説

スタンバーグ【Josef von Sternberg】

1894~1969) アメリカの映画監督。オーストリア生まれ。マレーネ=ディートリッヒを起用した「嘆きの天使」で一世を風靡。その後も「モロッコ」「間諜 X 27 」とディートリッヒとのコンビ作が続いた。ほかに日米合作の「アナタハン」など。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

百科事典マイペディアの解説

スタンバーグ

映画監督。オーストリア,ウィーン生れ。本来は貴族の称号である〈フォン〉は米国の映画製作者によってつけられた。自主制作の《救ひを求むる人々》(1925年)がC.チャップリンに評価され,ハリウッドでギャング映画の先駆的作品《暗黒街》(1927年)などを手がける。
→関連項目ヤニングス

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

スタンバーグ【Josef von Sternberg】

1894‐1969
アメリカの映画監督。アメリカのギャング映画の歴史を開いた《暗黒街》(1927)の監督であるとともにマルレーネ・ディートリヒを世界的なスターに仕上げたドイツ映画嘆きの天使》(1930)の名監督として知られる。ウィーンの中流ユダヤ人家庭に生まれたが,貴族を思わせる〈フォン〉は,のちにアメリカの映画製作者の商魂によって付け加えられたもの。1925年,5000ドルに満たない資金を共同で調達した自主製作映画《救ひを求むる人々》の自然主義的な描写と,映像的な美しさがチャップリンに評価され,その口ききでユナイテッド・アーチスツの手で公開された。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スタンバーグ
すたんばーぐ
Josef von Sternberg
(1894―1969)

アメリカの映画監督。ウィーンに生まれ、少年時代に両親とともにアメリカに渡る。さまざまな職業を経験したのち映画界に入り、編集、脚本、助監督を経て、1925年『救ひを求める人々』(自費製作)を監督、注目を集めた。ギャング映画を一つのジャンルに高めた『暗黒街』(1927)でその地位を確立し、以後、秀作を立て続けに発表した。代表作は『紐育(ニューヨーク)の波止場』(1928)、『女の一生』(1929)、トーキー以後は、ドイツでつくった『嘆きの天使』(1930)、そしてこの映画に出演したディートリヒをヒロインにする一連の映画『モロッコ』(1930)、『間諜(かんちょう)X27』(1931)、『上海(シャンハイ)特急』(1932)などである。これらは光と影を効果的に用いた独特の美しい映像スタイルによって特徴づけられていたが、1930年代後半以降は沈滞した。第二次世界大戦後、日本で『アナタハン』(1953)を製作。[宮本高晴]

資料 監督作品一覧

救ひを求むる人々 The Salvation Hunters(1925)
陽炎の夢 The Exquisite Sinner(1926)
暗黒街 Underworld(1927)
最後の命令 The Last Command(1928)
非常線 The Dragnet(1928)
紐育の波止場 The Docks of New York(1928)
サンダーボルト Thunderbolt(1929)
女の一生 The Case of Lena Smith(1929)
嘆きの天使 Der Blaue Engel(1930)
モロッコ Morocco(1930)
間諜X27  Dishonored(1931)
アメリカの悲劇 An American Tragedy(1931)
上海特急 Shanghai Express(1932)
ブロンド・ヴィナス Blonde Venus(1932)
恋のページェント The Scarlet Empress(1934)
西班牙(スペイン)狂想曲 The Devil Is a Woman(1934)
罪と罰 Crime and Punishment(1935)
陽気な姫君 The King Steps Out(1936)
上海ジェスチャー The Shanghai Gesture(1941)
マカオ Macao(1952)
アナタハン Anatahan(1953)
ジェット・パイロット Jet Pilot(1957)

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のスタンバーグの言及

【嘆きの天使】より

…1930年製作のドイツ映画。ハリウッドでトーキー第1作《サンダーボルト》(1929)を撮ったジョゼフ・フォン・スタンバーグが,ドイツのウーファ社のエーリヒ・ポマー(1889‐1966)に招かれて監督,ドイツ語版と英語版が同時につくられた。女流監督レオンティーネ・ザガン(1889‐1974)の《制服の処女》(1931)などと並んでドイツのトーキーの本格的到来を告げるとともに,またワイマール時代のドイツ映画の末期を飾った作品である。…

【モロッコ】より

…1930年製作のアメリカ映画。ジョゼフ・フォン・スタンバーグ監督作品。ドイツ映画《嘆きの天使》(1930)でスタンバーグ監督により発見され一躍スターになったマルレーネ・ディートリヒが,ハリウッドに〈輸入〉されて出演した初めてのアメリカ映画であり,〈ピグマリオンとガラテア〉にたとえられたスタンバーグ=ディートリヒコンビによる一連のハリウッド作品(1935年の《西班牙狂想曲》まで6本ある)の出発点となった。…

※「スタンバーグ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

スタンバーグの関連キーワードマルレーネ・ディートリヒマレーネ ディートリヒモロッコ(映画)ディートリッヒジャームッシュウンラート教授陽のあたる場所スターンバーグアメリカの悲劇パラマウントアメリカ映画根岸 明美中山 昭二大沢 善夫最後の命令岡崎宏三モロッコ上海特急ノイトラポマー

今日のキーワード

いい夫婦の日

11月22日。通商産業省(現経済産業省)が制定。パートナーへの感謝の意を示し、絆を深める。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android